その声は神矢だった。

「うみ、大丈夫だよ。もう泣かなくていいんだよ。ほら、サッカーが決勝まで進んだらしいからそっち応援いこ?」

こんなに優しくしてくれてる神矢はじめて。
でもそれに対して私は冷たくした。

「神矢も言ってくれてるからみんなで行こうよ。立てる?」