「あーっ、煙草吸いたい」


眞が急に言い出した。
悪いこと考えるな。



「純粋な受験生がそんなこと言っていいのかなー?」

「俺中3なる前まで吸ってたよ。」

「えっ!?」

「しかも金髪だったし」


頭が回らないってー!
嘘じゃん嘘じゃん!




「ただいま~」


と、その時。
隼人が帰ったみたいだ。

あっ、眞の不良だったことで頭がいっぱいで隼人の髪のこと忘れてた。


「おかえり~♪あれ?」



あれ?真っ黒…?



「隼人おかえり。」

「おう、ただいま。瑞希は何をショックそうな顔してんの?俺が帰ったからかよ。俺泣くしー!」

「ちっ、違う!」

「あぁ、瑞希ね。隼人の髪が変わってないからだよ。」

「馬鹿じゃん。これから染めんだし。」

「瑞希って奇跡の馬鹿ー」

「うるさい!」