なんだか恥ずかしいよ…。
私ってまだまだ子供なんだね。

高校デビューしたんだぁ!って、テンション上がってた。
でも、この兄弟から見た私は
その辺に歩いてる女子高生にしか過ぎないんだよね。




「おう瑞希。まだいたの?」


あっ…お兄ちゃんだ。



「うん。」

するとお兄ちゃんが、顔を覗き込んで来た。
お兄ちゃんは、やっぱり優しい微笑みで私を見るんだ。
そして、思わず顔が赤くなってしまう。


「どした?俺でよかったら聞くぞ?」


お兄ちゃんは、私が元気ないの
わかるんだね。
やっぱり人間として尊敬だな。




「お兄ちゃんはファーストキスいつなの?」


「……っ…。」


単刀直入に聞いた私。
お兄ちゃんは黙り込んだ。

やっぱり…急すぎたのか;)




「なんでだ?」

「私…何もかも未経験で…恥ずかしくなっちゃうよ。」

「女子高生って興味出始めるよな。」

「愛美は経験豊富だから…。」

「瑞希はキス、したいんだ?」



うん…。
どんなのか気になるよ。

私だって早くしたいんだ。


でも、したいって言ったらお兄ちゃん怒るのかな?





「したい…。」




勇気を振り絞ってお兄ちゃんに言った。