「瑞希?学校行ける?」
ママが朝、私の部屋に起こしに来た。
やっぱりママは優しい。
心配してくれてるんだ…。
「元気になったよ!でも今日は遅刻して行くね。」
「わかったわ。」
私は部屋に座りこんで
愛美に、遅刻するとメールをして
昨日会っていなかった隼人と少し話していた。
「おう!瑞希おはよー。」
「うん♪おはよッ。」
すると隼人が近寄って来て、私の顔に触れる。
えっ…。何…?
「瑞希…目ぇ腫れてる。」
「あっ…はははっ。」
「無理に笑うなよ。冷やせよ?」
「うん、隼人ありがと。」
なんでだろう、隼人の不自然な優しさに
妙に涙がぽろぽろ出て来るよ…。