「良かった。私は神谷永夏(カミヤ エナ)そっちは?」

「澤村夏陽(サワムラ ナツコ)」

「じゃあ夏陽って呼ぶね!私のことも永夏って呼んでね!」

そう言って爽やかスマイルで微笑む永夏。

あたしと正反対だけど、永夏といると楽しそう。

「あ!この後ひま?私友達とご飯行くんだけど夏陽もこない?」

入学式が終わってこのあとは帰るだけだけど、永夏の友達ならあたしは気まづくないかな?

「えーいいよー。あたしは。」

って断ったつもりが

「あ!もう友達に夏陽のこと言っといたから!玄関にいるって!いこ!」

と半強制的にあたしも行くことに…。
永夏のペースについて行けない。


永夏に手を引っ張られるまま玄関へ。