梓side

12月29日。

私達は、26日にマックで解散した後、皆予定がつまっていて会ってなかった。

私は、年末年始に向けての買い物に付き合わされたりして、バタバタとしていた所へ、最悪の知らせが舞い込んだ。

夜7時。
冬の7時は真っ暗で気温も下がる。

私は、一段落してコタツで暖まっていた。

自分でも分かるぐらい疲れていたのだろう。

そのまま眠りについてしまいそうだ。

誰かの話し声が聞こえる。

聞き覚えのある声だ。

意識が少しずつ遠のいていたが、バタバタと慌ただしい足音が聞こえて目が覚める。

部屋の扉が勢い良く開き、血相を変えたキリトが立っていた。

息を切らし、肩が上下に揺れている。

「キリト…?どうした…「レイ…が、事故…に……。」

膝に手をあて、頭を下げているので顔が見えない。

事実なのだろうか。

「事故って…どういう…。」

キリトは息を整えてから話し出した。