レイside

頭の中がからっぽ。

覚えてるのは、向日葵と桜。

この向日葵と桜が大切な思い出だと知った。

さらに、私は輝くんの彼女だという。

からっぽの頭では、何も分からない。

誰か、助けて。

私の記憶を埋めて。

ピースは、2つ。

端っこの2つだけ。

梓ちゃんは、声が出ない。

大きなショックからだと聞いた。

キリトくんは、あれ以来来ていない。

輝くんは、毎日来てくれる。

目を覚ましてから、1ヶ月がたった。