PM5:30。
冬のこの時間は、すでに暗くなり始めている。
街灯がつき始め、中学生は部活を終わらせ帰宅している。

「すいません。」
謝ったのは花垣 キリト。
多少童顔ではあるが、イケメンの類に入るのではないだろうか。

ちなみに、ロシアのハーフである。
チャームポイントは緑色の瞳だそうだ。元バスケ部。


「俺たちの努力は何だったのかな?」
真っ黒な笑みを浮かべているのは、水谷 輝。

元々バレー部だったせいなのか、身長は伸び続け185cmになった。

優しいし、面倒見もよいし、顔もまぁまぁ整ってるからモテる…らしい。


「これはないわぁ。」
ある紙を見ながらため息をつくのは、結城 梓。

ボーイッシュな性格、見た目のせいで、女子にモテる。

男子にもモテるが、中には梓を師匠と呼ぶ人もいるらしい。


「ちょっと待って、なんでこうなったの?」
私、佐藤 レイ。

幼なじみ3人とは腐っても切れない縁で結ばれてるらしい。

幼稚園から仲がよかった私達四人は、気づけば高校生になっていた。