「そっかぁ〜。捺美はまだたけるくんの事が好きなのね?」



「うん…」




「でも亜実ちゃんを応援したいと…」



「うん…」




「捺美、亜実ちゃんを応援したい気持ちも分かるし応援してほしい。でも、お姉ちゃんは亜実ちゃんに、たけるくんの事が好きって事を言わないのもどうかと思う。」



「え?」



「だって亜実ちゃんは捺美に好きな人を教えてくれたんだよ?きっと言うのも勇気いると思うし、亜実ちゃんは捺美に隠し事されるの嫌だと思うなっ!親友なんでしょ?だったら言わなきゃ」




「でも…私は応援したい。だから亜実に言っちゃったら、応援できなくなる。忘れられなくなる。」





「なんで忘れなきゃいけないの?恋ってそんな簡単に忘れられたら恋じゃないよ?捺美は亜実ちゃんの親友なんだから、応援できると思うな。」





そうだよね。私、頑張らなきゃ。
自分だけの考えじゃダメだよね。





「お姉ちゃん、ありがとう!私、頑張ってみる!!」




「おぅ!頑張れ!これぞお姉ちゃんの妹だっ!」




「うんっ!あ、お姉ちゃん、お願いなんだけど…」




「ん?なに?」




「あのぉ、言いづらいんだけど、英語の宿題手伝って!!!!」





「えぇ〜!?」




「いいじゃん!お姉ちゃん英語得意じゃん!」




「えぇ、もぉぉぉぉお、仕方ないな〜」




「助かる!」