竜樹がきょとんとした表情で言う。


この人は何を言っているのだろうか。


「ちょ…ちょちょ、ちょっと待って?あ たしと竜樹が、ふたりで?」


「そうだけど?その日、用事ある?」


竜樹が持っている紙を見ると、“7月25 日”そう書いてある。


「いや、ないけど……」


「じゃあ、決まり。」


「いやいや…ちょっと待っ…」



──キーンコーンカーンコーン。


「あ、チャイムなった。じゃあ、またあ とでなー。」