彼がムクっと起き上がってあたしの前にちょこんとしゃがんだ。
な!何!?この展開!??
「ね、ねーぇ?・・・あのさ、な、なんで・・・ぎゃあッ!!!」
と、あたしが話してる最中にいきなり彼が抱きついてきた。
やっぱこの人ただの変態なの!!?
「ミキ~・・・。」
は?ミキ??
彼はあたしの知らない女の子の名前を発した。
「あのぉー・・・あたし、ミキ・・・さん?ぢゃないんだけど・・・?」
返答がない。
「おーい聞いてるー?」
スースー・・・
「って!!!寝てるし。」
まったく、失礼なやつ。


なんとか、ベットに彼を寝かせられたけど、これからどうしたらいいの?
唯一の救いは1人部屋だったこと。
そんなことを考えてると、彼の目がパチっと開いた。
今度はちゃんと起きたのかな?
彼は青い瞳をしていた。吸い込まれそうな程透きとってて、すごく・・・キレイ・・・。
「おい、コラ、何見てんだよ。」
「あ、ごめん。」
あたしとしたことがつい見とれてしまっていた。
ん?てか、なんであたしが謝ってんのよ?
勝手にあたしの部屋にいるのはそっちじゃん!!
見たくもなるわ!
(見とれてたのは確かだけど・・・)
「てか、何であんた俺の部屋にいるの。」
“俺の部屋に”
は?何言ってんの?
「まーだ、寝ぼけてんの?ここはあたしの部屋ですぅ~」
「はぁ~?」



・・・でも、そういわれてみるとベットの感触が違う。
窓から見える景色も違う・・・。
ぐるーっと部屋を見渡すと、全然あたしの知らない部屋。
「●△■#!?**??(>Д)#~¥???」
声にならないあたしの叫び。
「お前今の今まで気付かなかったのかよ!?」
けらけらと笑う彼。
そんな笑ってる暇じゃなくね?
ぢゃここはどこなの?