ジリリリリーッ
・・・カチッ
「ふぁ~ねむ。」
目覚まし時計を止めた後のあたしの一言はいつもこれ。
目覚ましがかかる時間は6時。
自分で設定してるのになかなか起きられないあたし。
「もっかい寝よーっと。」


・・・ん・・・あれ?
なんか・・・
「・・・!!!!!?ぎゃあーーーーーーーーーーー!!!!!!!」



岩野紗菜(16)
全寮制学校の高校2年生。
ちなみに1人部屋。
こんなあたしは一般的に言う“不幸体質”だ。
あたしの場合そんな大したことはないのだがこの体質に小さい頃から悩まされている。
告白中なのに頭の上に鳥のふんが落ちてきたり、
道端にたまたまあった空き缶を蹴ったら野良犬に的中☆して追いかけられえたり、
1人で家にいるときに、トイレに入ったら鍵が壊れて出られなくなっらり・・・etc.
あのときの孤独は、今でも忘れられない・・・。


でも・・・今回の“不幸”はちょっと違かったんだ。


「な、なんでぇ?」
隣で男が寝ている・・・。
夢かもって思ってほっぺをつねってみたけど、痛い・・・。
ありえない!ありえない!!ありえない!!!
あたし昨日何かしたっけ?だってあたし、彼氏いない暦16年だよ?
ありえないって!!!!本当に!!!!!
そんなパニック状態のあたしをよそにその男はスースー寝息をたてている。
もしかして、泥棒?それともストーカー?
いやいやいや・・・
てか、よく見ると結構かっこいい・・・。
肌キレイだし。これは女のあたしからみるとすごく羨ましい。


ちょっとだけ・・・ちょっとだけなら触ってもいいよね?
起こさないよーに、そーっと。
そーっとね。
あともう少し・・・
そのとき、ガバッ