あたし達はお昼を済まして、
午後からの合同練習に備えて体操服に着替えて体育館に集まった。





大きな円を作って、
順番に男子と手を繋ぎ踊り出す。




フォークダンスってこんな感じだったっけ・・・。
イマイチ振り付けがうろ覚え。
礼ちゃん上手に踊れてるしっ・・・・・!!





あ・・・・、次愁ちゃんだ!!




愁ちゃんはあたしの手を繋ぎ、
嫌々そうにステップを踏んだ。


ふふっ、愁ちゃん踊ってる♪




「芽生ずれてる」



あたしがずれてるんじゃないよ・・・・・。
愁ちゃんがずれてるんだよ・・・。


なーんて言えず次は勇志くん。






「どう?覚えた?」




「なんとかっ!でも結構恥ずかしいねこれ。」




だって背中にぴったり体がくっついてるし、
手を繋ぎながらゆっくり円に沿って踊るなんて・・・・・やっぱり少し恥ずかしい。





「ははっ、リラックスリラックス。」




「う、うんっ。リラックス・・・・・」




曲が止まって、
ちょうど終わろうとした時だった。




なっ・・・・・?!





勇志くんが繋いでた手を離したかと思うと、
後ろからあたしの肩に顎が触れるか触れないかぐらいまで顔を近付けてきたから。







「上手だったよ次は本番で。」




「は、ははは、はいっ!!」




勇志くんはクスッて笑うと、
愁ちゃんと一緒に体育館から出て行ってしまった。






あ、あんなのって・・・・・





ありなのっ?!?!