海の家の前には、
着替えを済ませた愁ちゃんと勇志くんが先に待っていた。
「愁~っ♪どうこのビキニっ!」
「いいんじゃない?」
ぬぬぬっ・・・二人共意外と筋肉質なのね。
じょ、上半身裸ってあたしにはまだ刺激が強いようなっ・・・。
それに愁ちゃんこんな男らしい体してたなんてっ・・・・・。
「女子は日焼けとか気をつけてね。」
は、はいっ・・・・。
どこ見ていいか分からないけど、
遊んでるうちに慣れてくるかな・・・・。
「ちょっと芽生、いつまでタオル羽織ってんのよー。ほらっ!」
「えっ?れ、れ、礼ちゃんっ」
あたしが羽織ってたタオルを、
礼ちゃんが無理矢理剥いだもんだからあたしは今究極に恥ずかしい。
「芽生ちゃん意外と胸あるんだねぇ・・・」
「っ?!」
黄瀬さんがサラリと言うから、
余計に恥ずかしい。それに意外とってだいぶ傷付くんだけど・・・。
「芽生やっぱりそれ可愛いよ♪」
「そ、そうかな?ありがとっ・・・」
水着は可愛いんだけどね・・・。
やっぱりいつも出してないとこを出すって恥ずかしいし緊張する。
人目ばっか気にしちゃって、
これじゃまともに遊べないよぅ・・・。
いっその事、スクール水着にすれば良かった?
「芽生ちゃん日焼け気をつけてね。とりあえず場所取り行きますかぁ。」
こんな時でも勇志くんは優しい。
日焼け止め・・・うん、持った。
場所だけ先に確保したら礼ちゃんに後ろ塗ってもらおう。
「ここにしようよっ愁!」