「着いたぁ~っ!!!」




真っ青な海に沢山の人。
潮風がやけに気持ちいいっ。



「すげぇ人だな。」




「きゃーっ!早く入りたいっ!愁いこっ」




「あなたはそっち。俺ら着替えるし、

海の家の前で待ち合わせなー。」





女子と男子に別れて、
とりあえず着替える事にした。



げっ・・・更衣室も混んでるなぁ。

女の子って何かと時間かかるから大変。




「礼ちゃんはどんな水着にしたのぉ?」



「あたし?あたしは黒の無地だけど・・・黄瀬さんは?」





「あたしも黒~っ。やぁだ被っちゃった」




礼ちゃんは苦笑い。

黄瀬さんも礼ちゃんもあたしと違って大人っぽいからきっと黒は似合うだろうなぁ。



あたしは子供っぽいし、
肌が白いから黒だと変に浮いちゃうから絶対似合わないもん。




「ほらっ、芽生の番っ!」




「あっ、うんっ!!終わったらここにいるね!」




やっと更衣室が空いて、
あたしは持っていた荷物から買った水着を出した。




やっぱりこれ可愛いっ♪

胸元が若干きついけど、緩いよりはいっか。





着替えを済まして、
更衣室を出て礼ちゃんと黄瀬さんを待った。





何か視線が・・・・・痛いようなっ・・・


あたしの水着変なのかな。

それとも、あたしがデブだから・・・?




耐えきれなくて、
あたしは肩から持っていたタオルを羽織った。