微かに被ってる布団に重みを感じた。
決まって愁ちゃんはベッドの横に座って布団に肘をつく。
「芽生、起きてる?」
小さな声であたしを呼ぶ愁ちゃん。
だけど何の反応も出来ないあたしは本当に弱虫。
きっと話せばまた改めて現実を見せられると思ったから。
だけど愁ちゃんは、
ただ謝るばっかでそれが何のごめんなのかも、
今のあたしになら分かるから苦しい。
もう泣かせないって言ったのに、
あたしが泣いた事で自分を責めてるんでしょ‥‥?
「芽生‥‥ごめん。」
何度も何度も謝る愁ちゃんに、
あたしは被ってた布団を剥いで起き上がった。