「芽生はさ、あたしの事何だと思ってる?」







「あたしはっ‥‥友達っ‥‥」







「あははっ。あはははははっ。友達?あたしと?」









人が変わったように甲高い声で笑う礼ちゃんに、
あたしは現実を突き付けられた。










「友達?笑わせないでよ‥‥。あんたはあたしの事なんか何も考えてないじゃない‥‥。自分だけ笑って、自分だけ幸せで‥‥そんな奴が友達‥‥?」











礼ちゃんの声が言葉が、


あたしの頭の中で何回も木霊する。










「あたしが好きになった人は、みんなあんたを好きだった。芽生ちゃん芽生ちゃんって‥‥自分の好きな人にあんたに彼氏がいるか聞いてくれって、あたしの気持ち芽生に分かる?」













知らなかった。







今まであたしの話ばっかりで、
礼ちゃんに好きな人がいるとか聞いた事もなかった。










「自分の好きな人があんたを見て笑って、あんたが困ったら助けに行って‥‥‥‥勇志くんも‥‥‥‥全部あんたのせいよっ!!!!」










勇志くん‥‥‥‥?









礼ちゃん‥‥‥‥勇志くんの事好きだったの‥‥?