「それより愁まだなんだ?」 散々、勇志くんと話してたのに、 未だに愁ちゃんは戻ってこない‥‥やっぱり何かあった? 「あたし、教室まで見てくる!」 「俺も荷物あるし一緒行くよ。」 教室には明かりがついていて、 愁ちゃんと誰かの話す声が微かに聞こえた。 あたしを放置して世間話とは‥‥。 「愁ちゃん~!」 扉からひょこっと顔を出すと、 教室には愁ちゃんと礼ちゃんがいた。