この間、公園に散歩に出かけたあの日から
れい君は顔を見せなくなった

ここに来るときに事故にあったのではないか
なんて考えもしたが、きっとそんなことはないだろう

もしそうだったら、事務に連絡が来るはずだ


れい君は私の好きな人

私は視覚障害の人へのサポーターとして
いろんなところを転々としていたとき

ここでれい君と出会った


顔は整っていて
背が高くてかっこよくて

そして何度か会ってわかったこと


私はれい君が好きだ


目が見えないことなんて
関係ないと心の底から思えた
私がれい君の目の代わりになれればいいと


でも、れい君が来なくなって
もう1ヶ月がたつ

ぽっかりと穴があいたような私の心

やっぱり何かあったんじゃないかと
不安な考えが頭をよぎった

不安ばかりが頭に積もる
心が真っ黒に染まったようだ


そんな考えをかき消したくて
あの公園に出かけた