ズキッ
私はなにかが突き刺さるような想いになった。
なに..これ
「お!よかったじゃん!もしかして凪?小学校からお前が好きだった!」
「そーそー!よく覚えてるね」
麻祐が凪ってこが好きなこと初めて聞いた。しかも私の知らないこ。ずっと一緒にいたのに。
「美羽は、祝ってくれねーの?」
麻祐の顔は笑ってるけど、不思議そうな目だった。
「んーん!おめでと!翼!お母さん達にいってパーティ開いてもらおうよ!多分最初で最後だからねー!」
「おう!そうするか!母さん達も泣いて喜ぶぞ!城田家の伝説となるのじゃ!」
「ひどっ!お前ら双子がいたからかもしれんな。ありがとな。二人とも」
顔が暑くなるのがわかるぐらい。ドキドキした
なんだろ、風邪でも引いたのかな。
「いいよ!また今度なんかおごってね?」
おう、と返事した麻祐はトイレといって教室を出てしまった
翼がこっちみてる。なんか、やだ
「なに?」
翼はハッと我に戻ったように目を開いた
「美羽。大丈夫なん?さっきからずっと、目が笑ってない。」
「大丈夫に決まってるじゃん。あー!次数学!今日当たるんだよね!翼!写させて!」