「パパ…」





「彼の誠意に負けたよ、俺は。
鈴木社長の息子さんとの婚約も破棄する。
花梨、彼を大事にしなさい」





そう言うおじさんは優しい顔をしている。





きっと嘘ではないであろう。
花梨姉もそのことをわかったみたい。





「パパ…ありがとう!!!」





まぁ、取り敢えずよかった。





それからしばらくして二人は帰って行った。