「青龍!音羽をこっちの部屋へ!」
「は、はい…!」
「俺がやるから、青龍は出て行け。」
璃叶が突然入って来たのも驚いたが、優花が血だらけだったことにとても驚いた。
そして、音羽が倒れていたことも。
……今は音羽の傷を治すのが先だな。
俺は音羽に湿布を貼ったりして、青龍のところへ行った。
「青龍。音羽と優花に何があった?」
「分かりません……2時間目の途中に出て行って、それからは分からないんです……」
分からない……?
「追いかけたりしなかったのか?」
「橘先生がダメだと……」
亜夢が…?
………………
「相手の姿は見たか?」
「銀髪で、ピンク色の瞳。そして、9か10歳くらいの男の子でした。」
は……?
「まさかっ……!!」
「!分かるんですか!?」
いや……でも……
「……まさか……麗斗なのか……?((ボソッ」
「!!一ノ瀬がそいつに向かって、麗斗って言ってた!!」
「それは本当か!?」
あれを麗斗がやったのか……!?
「何か知っているんですか?」
……倒れて寝ているし、今なら言っても……
「音羽はk((「璃叶」!?音羽!?」
!?
「起きた。湿布とかは、ありがと。」
「体は大丈夫か?」
「ん。」
なら、いi((「ねぇ」……?
「勝手に個人情報バラさないでよ?(殺気)」
っ!!
「ごめん………今からはどうする?」
「優花。でも、帰る。」
………………
「分かった。気を付けろよ。」
「ん?(殺気)」
怖……
「気を付けて下さい。」
「ん。青龍。一応ありがと。じゃ。」
音羽は出ていこうとドアを開けたまま……
「……俺の個人情報。漏らすな(殺気)」
怖いですよ……音羽さん……
「青龍は教室に戻れ。」
「でもっ!」
「聞こえなかったのか?……教室に戻れ。」
「っ!失礼します。」
ガチャ
優花も音羽も……心配だ……