……どうしよう。
今は屋上のドアの前にいるんだけど……
開いてなかったの!!
よし!三択だ!
①諦める
②ピッキングする
③ドアを蹴飛ばす
んー……①はない!
③はめんどくさいことになりそうだし……
じゃあ、②だね!
「美樹~ピッキングしていいかなぁ~?」
「いいと思うよ…?」
ああああ!!演技めんどくさい!
って、優花も同じこと思ってたんだ~!
ガチャ
あ、開いた。
「何しよっかー……」
屋上に来たのはいいけど、やることないんだよねー
「寝るー?」
「そうだねぇ~♪寝よっかぁ~」
ってことで、屋上のフェンスに寄りかかってお休m((
ガチャ
誰か来たし……
寝れないじゃん(ムスッ)
「げ!!地味子達じゃねーか!!なんでここにいんだよ!ってかなんで寝てんだよ!ここが青龍の場所って知らねぇのかよ!!」
あー……このうざいのは憐か……
「追い出すk((「憐は寝ている女の子を起こして追い出すのですか?」ぐっ……」
敬語は……副総長の光だったよな……?
「地味子ちゃんは置いといて、鈴ちゃん?は可愛いよねー♪」
今のは空だよな。
……確かにそうだが、かなり失礼だよな……
「鈴ちゃんはめっちゃ可愛いなぁー!!」
こいつは……太陽だったか?
プレイボーイらしいな。
優花に手を出したら殺る。←
「それよりこいつらどうするんだ?」
……確か俺様総長の玲だな。
「……………………」
相変わらず無口だな。琉煌……
「……起きませんね。」
「さっきから何言ってるのぉ~?起きてるよぉ~?」
優花~……
「「「「!?!?!?」」」」
「美樹も起きてるでしょぉ~?寝てないよねぇ~??」
「……うん。寝てないよ?」
「やっぱりねぇ~♪」
「おい!お前ら今の話、聞いてたのかよ!?」
「もちろん聞いてたよぉ~?」
「…………そんな風に、見え、なかっ、た……」
あ、琉煌が喋った。
「……まぁ、気にしなくていいんだよぉ♪」
「そ、それよりなんなんだよ!その喋り方!きもちわりぃよ!!」
「っっ!!!!」
チッ…!あのクソ野郎!!
「鈴!!大丈夫。大丈夫だから落ち着いて……」
優花にとっては言っちゃダメなことを!!
その言葉を言われたら、優花はっ……!!
「っ…ぁ……気持ち悪い……?私、は気持ち悪いの…?だか、ら……お母さんは…っ……」
「優花、瑠々も羅々も瑚都も悠樹も友里愛も!!みんな離れないから……!!」
「っ……ふぅ……もう大丈夫だよぉ〜いつもごめんねぇ?」
「だから、大丈夫だってば((ニコッ」
とりあえずよかった……
「おi((「上野 憐……優花に対して絶対にその言葉だけは言うんじゃねぇよ(殺気)」っ!?」
優花は……優花には、その言葉を絶対に言っちゃダメだ。
「お、おい……優花って誰だよ……そいつは小澤 鈴じゃねぇのか?」
「優花。もういいよね?」
「うん!いいよぉ♪……自分で言うよぉ……」
そう……
「改めまして~小桜 優花だよぉ♪あっ!よろしくしないから、そのへんは理解しといてねぇ??あ、美樹も言っちゃう~?」
……………
「そうだね~……」
「美樹さんも偽名何ですか?というか、今までのはキャラなんですか?」
「……私は一ノ瀬 音羽。学校では地味子やってまーす。ってか、あんなのキャラに決まってんじゃん?((クスッ」
あ、忘れてた☆
「優花と同じく仲良くする気ないんで、そこんとこよろしくねー♡」
眠いなー……
「お前ら、それどういう意味やねん!!あ、俺は「如月 太陽。うるさい。うざい。バカ」な、なんで名前知ってんねん!あと、うるさくないし、バカでもないわ!」
うるさいじゃん。
「充分うるさいですよ。俺h((「雨宮 光。敬語を使う人で副総長だよねぇ~」やっぱり分かってましたか。」
「無口でモデルのLunaをやってる幹部の琉煌にー♪太陽と同じくうるさくてうざくてバカの憐とー♪憐の兄で俺様総長の玲……だよねぇ~♪」
「………………何で、知ってる、の……?」
「顔だよぉ~?あと、Lunaとは会ったことあるから♪ねぇ、音羽~?」
「そうだね。会ったよ。まぁ…琉煌には分からないけどね?」
会ったときはSakuraとYuriだったからね~
「………………覚えが、ない…………いつ?」
「それよりぃ~来たねぇ~」
「ん……やっぱり優花も気づいた?」
『蒼蝶』が来たっぽい。でも、まだ少し遠いから青龍は分かんないか~……
「……予定より多そうだよぉ~?」
予定では約700人だったけど……
「約1000人くらいかな?」
「何の話ですか?」
「えっとねぇ~……」
ガッシャーン
「俺達は蒼蝶だぁー!!!!!!」
「青龍出て来いやぁー!!!!」
あ、来たね~
「「この話(だよぉ♪)」」
「お前ら行くぞ!!地味子達はジッとしてろ!!」
青龍は行ったねー……
「着替えよっかぁ~」
ってことで、男装して……
完了☆
今は茶髪のウィッグつけて、フード付きジャンパー着てるよ!
フードかぶって……声を低くして……
「星夜、行くぞ!!」
「おう!朔夜、よろしくな((ニッ」
屋上から飛び降りた。
スタッ
今のところ……
青龍が約460人で、蒼蝶は約700人ってとこか……
スゥ……
「蒼蝶!!かかってこいやぁぁ!!」
「うおおおおおおお!!!!」
……おっそいなぁ……
バキッ
ゴスッ
ドカッ
私は総長のとこ、行くかな……
「総長さん…って…騎士くん……?」
「は…?誰だよ。」
「私だよ。音羽。」
「え……?音羽先輩……?」
騎士くんは近所に住んでる、私より1つ年下の子。
「どうして騎士くんが……?」
「っ!!……僕だって!僕だってやりたくてやってるわけじゃないんです……!!」
どういうこと……?
「妹が……!奈々が人質に取られてるから、何も出来ないんです…!」
奈々ちゃんが人質に!?
「……『死神』が……」
え……?『死神』……?
嘘……今さら、何で…?
「音羽先輩……?」
大丈夫……今はみんながいるんだから……
優花も琉斗も拓人もいるんだから大丈夫……
前とは違うんだから……!
「……大丈夫だよ((ニコッ」
騎士くんは……
「……強く…なりたい?」
「もちろんです!僕、黒薔薇の総長に憧れてるんです!!」
え?…私に?
「…黒薔薇の総長に、会わせてあげよっか?」
「えっ!会えるんですか!?」
……可愛い……!!
じゃなくて……
「会えるよ!明日の放課後ここに来て?」
「分かりました!……おい!てめぇら帰るぞ!!」
騎士くんが総長……かぁ……
「朔夜……総長は誰だったんだ?」
「ん?騎士だよ。……星夜も知ってるだろ?」
「はぁ!?あの騎士か!?」
「おう……まぁ、事情ありだがな……」
言った方がいい……よな?
「……………………」
「朔夜……?」
……よし!
「……これには『死神』が……絡んでる……」
「死神が…?なぜ…?朔夜は大丈夫なのか!?」
「あぁ、大丈夫だ。今は、な。」
そう……。『今は』だ……。
きっとアイツが来ると、暴走してしまうだろうな……
それより…………
「お前らは何者なんだ?」
来たか……
「そんなもん……教えねぇぜ?」
「自力で探せよ。…どうせ分からないが((ボソッ」
そうして帰った私達を見ていた1人の影があったことに、誰も気付かなかった……