部活どーしよー？友達の平井 由奈（ひらい ゆな）は陸上部だし、国広 明香音（くにひろ あかね）と江崎 凛（えざき りん）は美術部だし。私だけじゃん！部活に入ってないの！急いで見つけないと（汗）

ドンッ！

当たった衝撃で尻もちをついてしまった。

「ごめん！大丈夫ー？」

黒い髪の毛でピアスを付けていて、制服を着崩している見るからにチャラチャラしている人が目の前に立っていた。

「だ、大丈夫です！」

そして、立とうとしたら尻もちをついた衝撃で足をひねってしまって立てなかった。ウソでしょ…。

「足ひねったんじゃねーの？ほら。」

そういうと彼は私に手を差し伸べてくれた。その手は大きくてしっかりした手だった。そして、何とかして保健室に着いたら、さっきの水泳部の優也くんがいた。

「あ！優也くんだ！」

ん？何か、様子がおかしいな。

「おまえ…。何が目的なんだ？」

目的？何それ？

「あのー…」

私の言葉を遮って

「どういう関係なんだよ？！」

「そんな怒んなって！俺らはさっき知り合ったばっかり。つーか名前さえ知らないんだぜ。ちなみに俺の名前は恒川 裕貴（つねかわ ひろき）。こいつとは幼馴染なんだよ。」

幼馴染ってことは奈津さんとも知り合いなのかな…？

「わ、私は1年の古賀遥奈です。よろしくおねがいします。…あのー…2人はどうして…

ガラガラガラ

「優くん！遅いから心配したじゃん！早く練習いこう！」

優也くんはイライラしながら保健室をあとにした。

「俺らも行こうぜ。」

どうして楽しそうに言ってるの？もしかして、奈津さんは優くんの事好きなのかな？結局2人に何があったのか聞けなかったな。いつか聞いてみよう！