と怜央が聞く。

「そうそう!あいつまた怪我してさ!いつもお世話になってます。」

「いやいやこちらこそ。」

とバスケの会話になったので周りを見ているとそろそろ尚の出番だということがわかった。

「真帆、尚出るから。私先行くよ。いいとこで見たい。怜央と話してて良いよ」

と言うと真帆は

「私も行く。怜央くんも見てみなよ。」

と言った後、真帆は何やら怜央に耳打ちをした。
その直後怜央が目を見開いて

「俺も行く。」

と言ったのでみんなで見ることになった。

席に着けば私はもう舞台に釘付けだ。

「3087番広瀬尚人」

と尚の名前が呼ばれる。

それから尚が出てきて音がなる。

正確なポディションに高い跳躍。

誰もがほしがるスタイル。

それに観客は圧倒されていた。