何故なら尚は有名人で、ルックスがいいからだ。
1位をよく取り、ルックスがいい人なんて目立つもので、尊敬される。
だから私達はその人と話せたという優越感に浸るのだ。
「そうだ。あとで怜央くん紹介してね。」
と真帆がウィンクをしていた。
怜央に会えるかな。見てくれるかな。誰かに魅せるのって凄く楽しいから。
とワクワクしながら本番前のウォームアップや、確認をしていた。
それからはあっという間に時間は過ぎて、場当たりとなり、もうあともう少しで真帆の出番。
「真帆、頑張れ。私のライバルは君しかいないんだ。」
と言えば真帆は笑って
「なんかそれむかつく。けど、それを求めてたよ。」
と言って舞台に行った。
真帆はもう終わっている。
今日は調子が良かったみたいで、いつもより良かった。