「だから違うから嘘ついてない!」

「はいはい。嘘ついてないんだね。」

からかわれている気がする…。

「そうなの!だから。ね。」

「わかったよ。」

玲央は笑っている。

「なんで笑うの?」

「だって面白いから。」

「何も面白くありません!」

「そういうとことかめっちゃおもろいわ。」

と玲央はもっと笑う。

「もう知らないし。ね、さ…沙良??」

とさっきまで沙良がいたはずの所を見ると誰もいなくなっていた。

「さっきあの子達教室出てったよ。」

と玲央が教えてくれた。

「まじか。ありがと。」

「いえいえ。それよかさ、なつみの大会見に行きたいんだけどさ、平気?」

といきなり聞かれた。

「えっ…まぁ、良いけど…。」

「やった!どこでやんの?」

「町田なんだけど…。」

「うっそ!そんなとこでやんの?」