「うん。あ、そこ曲がってすぐだから。」

と一旦止まる。
なんか離れるのが惜しい。

「家の前まで送ってくから。」

と再び歩き出す。

「ありがと。」

「いーえ。」

「あ、ここだから。」

と私は家の前で止まる。

「でけーな」

「普通の一軒家だよ。 」

「…。そか。」

「うん。今日は本当にありがとうね。」

「こちらこそ。そうだ、明日そのピアスつけてこいよ。」

「うん。」

「じゃ、また明日。」

「うん。」

「…。」

「玲央?」

「うん?」

「手を放してくれる?」

さっきっから繋がっていたては今までで繋がっていた。