「いや、送ってくよ。」

「えー、いいよ、流石にそこまでは期待していないというか…。」

これまでだって、奇跡に近いほどの事をしてたのに!
送ってくよなんて!
やばい、これは夢を見てるのかな…?
つらいよ?ほんと辛いよ?自惚れちゃうよ?
デートみたいで…。
カレカノでもないのに!!

「いーから!いくよ。」

と玲央は私の手をとって歩き出す。

「えっ、」

「道、あってる?」

「うん。」

やばいやばい!手を繋いでいるよ!!
なになに?なにが起きた!?
幸せすぎる!
でも恥ずかしい…。

「ねぇ、1つ聞きたかったことがあるんだけど、いい?」

と玲央は聞く。

「うん。」

「なんでさ、ヴァレンタインの日にくれたの?」

…!!やばい。そういえばあげたんだった!