蒼汰くん…怒ってるよね。


急に避けたりして。


ごめんね。


私のせいで。


いつも迷惑ばっかりで。


何も役に立ててない。


こんな私で、ごめん。


「…奈々?おーい」

「えっ?」


有紗の声で我に返った。


あれ、もう帰り?


ずっと、ボーッとしてた。