「これ、俺が今つけているこのバッチがあるだろ。」
「あぁ、」
ツヅルはブレザーの制服の襟部分に金色の校章のマークがついたバッチをつけている。
「これは、色別の代表を表している。副代表は銀色だ。これをつけているやつは全部で20人いる。ただし、」
「ちょ、ちょっと待った。」
「なんだ?」
「ツヅルは1年だろ?それなのにシュヴァルツの代表になれんのかよ?」
色別ってことは2年も3年も込みなんだろ?
普通そういうのは3年がやるもんじゃ...
「あぁ、学年の代表もいるが、色別の代表は総合評価で決まるんだ。」
「総合評価?」
「総合評価とは、定期的にある筆記、実技のテストなどで決まる成績みたいなもんだ。」
なるほど。
「あぁ、わかった。で、ただし、なんだ?」
「あぁそうだったな」
忘れてたのかよ。
「ただし、俺は無難にバッチで襟につけているが、他のやつらはバラバラだ。シュヴァルツの副代表は3年のやつだが、ペンダントみたいにしていつもは服のなかに入れているからわからない。
ぱっとみわからない奴らが多い。基本、代表と副代表には敬語だからきをつけろ。」
「えぇ!?じゃあ、ツヅルには俺敬語の方がいいのか?」
ん?いやでも、タスクたちは普通にため口だったよな....
「あぁ、それも代表達しだいだ、代表達がいいと言ったらいいし、駄目と言ったらだめだ。だからお前は俺にため口でいい。」
「そうか...」
なんだか、ほっとする。なんか年上ならまだしも同い年で敬語なんてかたぐるしいもんな。
「ていうかツヅル、さっきからお前お前ってミヨシって名前で呼んでくれよ。全然俺の名前出てこなくて忘れられちゃうだろ。」
「誰にだよ。まぁ....わかったミヨシだなミヨシ。」
ふむ、それでよい。