「お、おい、こいつと俺は付き合ったりなんだりしてねぇからな」


慌てた様子でラウとの関係を否定するタスク。


「ほぉ~、そうですか。」



にやにやしながら返す。時間の問題だろ。


会ってすぐの俺でもわかるんだ。ていうか、女のラウの方がぐいぐいしてんのか。

見た目とのギャップってやつだな。






「おい、何だよその目は本当にこいつがくっついてくるだけで...」

「タスク君、そんな風に思ってたの?ご、ごめんね。これから気をつける。」


「う゛っ」




涙目になってうるうるさせながらタスクをみるラウ。


「あー!タスクがラウ泣かしたー!」


「う゛っ」


リヒがタスクを責めると2度目の「う゛っ」と喉を詰まらせる。




「悪い、ラウ。俺が悪かった。んな風に思ってねぇよ。」


「本当?」

「あぁ、」



ポンポンと頭に手を乗せてラウを宥めるタスクは頬が少し赤い。



これで付き合ってないなんて嘘だろ。




「ふふ、ラウはもちろんタスクも絶対両思いなのにね。」


「まぁ、両思いだろうな。」


によによしているリヒにも、アスクたちにも呆れながら言う。



「まぁ、見てては飽きないがな。」


「えー、それ言っちゃ失礼でしょ。まぁ同意ですけれども」



会話にくわわりつつ、何か言っているツヅルとリヒにまたまた呆れた視線を送る。


なんだか今までのタスクたちとこれからのタスクたちが不憫に思えてきた。