「今日は俺がこの学校についてだいたいのことを説明する。基本的に今日は俺とお前は授業はない。」
「あ、はい。でも、俺はともかく、ツヅル君は授業受けなくていいんですか?」
「あぁ、それもあとからまとめて説明すう。お前もそのほうが覚えやすいだろ。あと、敬語じゃなくていいし、呼び捨てで構わない。」
「あぁ。じゃあ、それで。」
ツヅルはなんだか無愛想で怖そうだったけど結構こっちのことも考えてくれてるし、いい奴なのかも。
「もうすぐ教室につくが、中でお前の紹介をする。」
「あぁ、了解」
そのまま歩くこと数分
「ここが俺たちの教室だ。ちなみに、右が2年、左が3年の教室だクラスは色別になっていて、色ごとに1年2年3年と固まっている。」
ドアの前で話すとツヅルはドアをガラガラと開けた
上のプレートには黒い板に白い文字で、
Schwarze Ⅰ
と書いてある
「入るぞ」
「あ、あぁ」
ツヅルに続いて中に入ると女2人、男1人がいた。
「転校して来たミヨシだ。」
「あ、ミヨシです」
ツヅルが紹介してくれたので慌てて言う。
「ミヨシ君っていうのー?よろしく!あたしはリヒ、よろしくね!!」
「よろしく…。」
ウインクしながらニコッと笑う彼女はとても可愛く、長い黒髪はハーフアップされている。
「あ、ちなみにツヅの婚約者〜♡」
「え、はぁ!?」
婚約者!?
「そう!!」
ギュッとツヅルの腕に腕を絡めるリヒは頬を少しピンクに染めながら、またニコッと笑う。
「手、出すなよ。」
「ださねぇよ!」
じとっとした目でみるツヅルに叫ぶ。
まぁ、可愛いなとは思ったけど。そんな人の女とらねぇし。
「ふふ、ミヨシ君、私はラウっていうの。よろしくね。」
ふわっと笑う彼女はパッツンで目は大きく、垂れ目た肩より少し長い髪でその髪はふわふわして所々外にはねている。
「俺はタスク。」
無愛想に言ったのはフードをかぶっている男子だった。その髪は短髪で、フードの下から少し前髪が見えるくらいで、目つきはすこぶる悪い。
「あ、あぁ、二人ともよろしく。」
俺がそういうと、よろしくね、とまたふわっと笑う彼女もとても可愛い
「今日もツヅルくんとリヒ、すごく仲いいね。タスク君とも早くイチャイチャ?したいな〜?」
「何言ってんだよ。ていうか意味わかってねぇだろ。」
はぁ〜
、といため息をつきながら言うタスク。
あ、そこはそこなのね。
一瞬で理解した俺は行き場がないのか。