「あぁ、一つ忘れていた。」


また忘れモノかい....



「シャツカンマ―範囲内で、オーステン・タール【東の谷】の南に位置する海に、島が1つある。」


「島?」


「あぁ島だ。名前はムート・アイランド【度胸の島】まぁ、度胸とか勇気とか、そういう類いの意味だ。」




でもシャツカンマ―の範囲内って事は....


「この学園でその島を使うのか?」


「当たりだ。ムート・アイランドっていうくらいだ。授業でそこの魔物と戦ったり、薬学で薬草を採取したり....いろんな事に使う。」


魔物....!?


「お、おい!!今聞き捨てならない言葉が聞こえたんだが!!?」


「なんだ」


「魔物ってどう言うことだ、魔物って!?」


まだ俺ら15とかだぞ!?そんな危険なモノと・・・


「別にそこまで言うほどのもんじゃない。まだ俺らもその授業はやっていないが....上の奴らに聞けば、死者は出たことはないそうだ。」


「それってけが人は出てるって事だよな!?」

おいおい...大丈夫かよ....



すると、ツヅルは少しムッとした顔をする


「魔物と戦って怪我人がでない訳がないだろ。全員そのくらいの覚悟を持って行っている」




「覚悟って....」

たったの15~18の人間が?



「なんたってここはこの国1の学園だ。」


「だからって、なんで....」



国1だからって魔物っつぅでっけぇ敵と戦う覚悟なんて....



「アインスとシュヴァルツは強制なんだろ!?だったら....」

「アインスとシュヴァルツは、生まれて自分がそれだって理解した時から人生の覚悟きめなきゃならない。この国じゃあな。」