「じゃあ、次。まぁ学校というかこの国についてだ。」
ツヅルは立ち上がり、教室の前の方の棚をあさる。
「これだ」
丸められたかみを広げる。
「この地図はみてわかるかもしれないが、この国の地図だ。」
地図のの端に重りを乗せる。
フェアエンデルング。この世界にある1つの島国だ。
上を北としたその島は横長だ。
「この国は12個のシュタット【街】で分かれている。真ん中の一番大きいところが首都、ハオプトシュタットだ」
国の真ん中の1番大きい街地域。さらにその真ん中には王の印が押してある。
ツヅルはその印を指す。
「ここに王宮がある。まぁ、それはよしとして、この1番端っこがシャツカンマ-のまる街だ。シュタットの名前ももシャツカンマーだが。で、この国と同じように真ん中に心臓部、学園がある。」
また新しい丸められた紙をだすと国の地図の上に敷き、重りを乗せた。
真ん中には学園の形と校章の印が押してある。
そしてこのシュタットを区切る直線が2本入っていて、シュタットを4つに分けている。
「ノルデン・ヴィルト【北の森】
ズューデン・メーア【南の海】
オーステン・タール【東の谷】
ヴェステン・カイザー【西の皇帝】
この四つに分かれている。
「その名の通り、北には森がある。魔物もいる恐ろしい森だ。しかし山の美味まで取れる。
東も海に面しているが、海にたどり着く前にオーステン・タールを貫く大きな谷がある。だから実質身近な海は南の海。北同様恐ろしいものもいるが海の美味が取れる産地だ。港も南にある。
で、さっきも言ったが、東の谷、海に面している少し手前に大きい谷がある。とても深い。あそこは何か術の様な物がかかっている状態になってる。だから、谷底では魔法が不安定になる。
まぁ、落ちる事なんてほとんど無いし、ミヨシがそこに行くこともほとんど無いから安心しろ。
西は一番栄えている街だ。だから”皇帝”」
ツヅルがすっげぇ長文で説明してくれた。
「わかったか?」
「いやぁ、まぁなんとなく」
全部はちゃんと覚えきれてる気がしねぇが
「まぁ、少しずつ覚えていけばいい。」