「昨日遊んだことなんか 忘れちゃったもの・・・・」と


言いながら 真っ赤な目を腫らし、



鞄からノートを出した。


作文の宿題は誰も苦手なことを


お婆ちゃんは良く知って居る。


書けそうで書けない思い出があった。


幸介の泣きたい気持ちが良く解った。


これは何とかして孝介の悩みを解決しなくちゃと


密かに想った。


昨日のことをどれだけ思い出せるか・・・


お婆ちゃんは不安が大きく広がった。


少しでも早く宿題を終わらせて遊ばせたい



お婆ちゃんは焦った。



孝介の泣きたい気持ちを少しでも早く気軽にさせたかった。