「良いものってなあに?」


「んー、ちょっと待ってて」


「うん。何だろう」



何かな何かなとわくわくさせて待っていると、少し経って何かをごそごそと探していた裕也が部屋から出てきた。



「はい」



私の手を取り置かれたものは学生服のボタンだった。