「ただいま〜」


何時もより少し早く帰ってきた裕也。


「おかえりなさーい。ね、泣いた?泣いた?」


「お前なあ…ちょっとうるっときましたけど?」


「逆ギレ!」



私が笑うと裕也もつられて笑った。


上着を預かり、一歩下がると、裕也は靴を脱ぎ、ネクタイを緩めながらこっちを見た。

うう、久しぶりにスーツ姿をみたから少しドキドキしてしまう。



く、くやしい!