「この思いが 届くのならば
遠くから 僕だけを
いつも 見守ってて下さい…」

これは、あたしの気持ち。

綾瀬のではなく、あたしの気持ち。

あたしの、想い。

大切な想いに鍵をかけて。

心の底に、そっとしまう。


…もう迷わない。

これから歌うのは綾瀬だ。

あたしじゃない。

あたしじゃ、ない。



「行こう、綾瀬。」

「…待って。」

「え?」