今思えば,先生はとても若いのに,
1人ずつをよく見ていた。
友だちの今まで知らなかった
良いところを先生が
たくさん誉めていて自分の
番が待ち遠しかった。
「悠里ちゃん」
「はい!」
「悠里ちゃんはやっても良いことか
悪いことかがきちんと見分けられる
澄んだ眼を持っていたね。
それに歌うのがとっても上手で
好きな曲、といって歌ってくれた
外国の曲は先生も好きになったよ。」
放課後の小さな出来事まで
覚えていてくれたのがとても嬉しかった。
でも先生は1人に誉めるポイントを
間違えてしまった。