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「じゃあね、ユリ。」
「ええ、まあだ明日。」
その後、授業は飛ぶように過ぎてゆき、放課後になっていた。
「ただいま。」
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
メイドや執事一同に出迎えられながら早速自室に向かう私。
その理由はもちろん、夜の準備するため。
今日は何を着てこおうかな?
教室くらいの大きさはあるウォークインクローゼットに入り、服の中をあさる。
普段は絶対着ないような派手で露出が高い服を選び、ベッドの上に投げ捨てる。
そして慶山の白いワンピースタイプの制服を脱ぎ捨て、その服に着替える。
ロイヤルブルーのシルバーのデザインが入ったベアトップに黒のミニスカート。
そしてローファーから黒のピンヒールに履き替えて、鏡台の前に座る。
安っぽいネックレスとブレスレットをつけて、メイクにかかる。
普段はやらないアイライン、アイシャドウ、マスカラ、ファンデーション。
すべてをつけて、髪はおろしていく。