夜になり、私は再び家を抜け出していた。
黒いドレスに身を包んで、一人で歩く私。
「ここら辺のはずなんだけど…。」
インターネットで調べたバーsky。
歩いていくほどにぎやかさはなくなり、落ち着いた雰囲気の店になってくる。
「あ、あった。」
少し離れたところにskyと水色で書かれた看板がある店が。
入ってみると、かなり大人っぽい雰囲気の店内だった。
明るすぎず、暗すぎる店内を照らすキャンドルにシンプルだけどおしゃれな椅子やテーブル。
昨日は店の中見れなかったけど、
「素敵…。」
「ハハ、そりゃあありがとな。」
!!
声のした方を見てみると、カウンターに昨日のおじさんが。
いつからそこに…。
「まあそんなとこに立ってないで、ここ座んなって。」