「うわ~ん!紫緒ちゃんに無視されたよ~!」
そういって恭也に抱き付くルイくん。
別に無視はしてないつもりだけど…。
「はぁ~。いい加減にしろ、ルイ。紫緒も百合華も嫌がってるだろ。」
時々この二人がどうして親友なのか疑問に思う。
二人ともお金持ちで超モテるってこと以外正反対な二人なのに。
「キャー!見て!真崎様、西園様、三国様に本郷様が一緒におられるわ!!」
「本当!皆様麗しいわ…。」
そしてこのメンバーが揃うとすごく目立つ。
私は静かにお茶したかったのに…。
「ユリ、もうすぐ授業が始まるよ。行こう。」
「ええ。」
ユリにそういって食堂を去ろうとするが、
「紫緒。」
「何、恭也?」
恭也に止められた。