「今野くん、起こさず
待っててくれたの…?」


「ん?あぁ、俺も寝てたよ」



「嘘だ。起きてたでしょ」



「…ほら、ポッキーあげるよ」



目の前に差し出されたポッキー1本の
手を伸ばすとそのままくれた。



「あ、ありがとっ」




「…俺も食べよ」




静かで暗い教室、
2人は黙ってポッキーを食べていた