好き?なおが私を?
蓮「嘘…だってそんな事…やめてよなお
いきなりそんな冗談笑えないよ…」
直人「冗談じゃない」
蓮「嘘だよ!だってなおは桜がずっと好きだったんだでしょ!?なんで私なんかっ…」
直人「桜先輩は諦めた…
ってか諦めざるおえねぇだろ
蓮が泣いたあの時から俺は今日までずっと蓮を想ってた
その気持ちはこれからも変わらない
蓮が琉を好きでも俺は諦めない
好きなんだ蓮」
なお……っ
本当に私の事…
なんでいつから私の事想ってくれてたの?
私何も知らなかった…
なおの気持ちが痛いほど私の中に入り込んでくる
なおはずっとどんな気持ちで私の側に居てくれたの?
蓮「――…離してっ!!離してなお…っ
お願い!」
必死になおから逃げようとするけど
さらに力強く抱きしめてきた
いや…こんなの私の知ってるなおじゃない
なおが怖いっ
琉……
蓮「琉が待ってる…!お願いだから離して…」
直人「また琉かよ…俺を見ろよ!」
そして私はなおに唇をふさがれた
無理矢理のキス
でも深く深く優しいキス
なおの気持ちが直接伝わってきた
しばらくして離れた唇
気が付くと涙が頬を伝わった
蓮「――っう…なお…ごめんね…
私はなおの事そんな風にみれない…
何をされても私は琉が好きなのっ
その気持ちは変わらない…」
精一杯自分の気持ちを伝えた
なおを傷つけてしまう
それだけで苦しくなった
でも…だからこそ伝えたかった
直人「…俺は蓮を泣かせる事しか出来ねぇんだな…」
そう言うとなおはそっと離してくれた
蓮「なおっ…」
直人「…行けよ。琉が待ってんだろ?」
その笑顔はいつも私に向けられたなおの優しい笑顔…
蓮「―…ありがとうなお!」
私は走り出した