華「…琉は蓮ちゃんや直人君みたいな友達が居て幸せね

…1度琉が中学3年生の時に聞いてみた事があるの
そしたら荒れて荒れて大変だった
それだけ琉は真衣を怨んでるのね

だから今回も酷かった」




桜「…蓮、私琉の部屋見て来るね」



コソッと桜は言って琉の部屋に向かって行った



華「…だからかな…琉に1度もお母さんって呼んでもらえないのは…」



直人「え?1度も?」



華「うん。私達は本当の家族のように思ってるんだけど…無理もないわね」



華さん寂しそう…

私はただ黙ってる事しか出来なかった




*桜*


――…あった。ここが琉の部屋…



私は入ろうとしたけど…部屋に貼られたお札の結界のせいで弾かれた


…大丈夫
この結界と波長を合わせればきっと入れる

ただずっと琉と一緒に居たわけじゃないもの
精神を集中させて……


スッ―――…



やった!入れた!



桜「――…な…にこれ…全部物がごちゃごちゃ…」



荒れてたって言ってたけどこんなに酷いっ思わなかった

泥棒が入った後より酷いかも


どんな思いで琉はこんなに暴れたんだろ…


あ…写真?
裏に琉1歳って書いてある
これ琉が1歳の時の写真……


琉…笑ってる

写真まで撮って大切そうにしてるのに
どうして真衣さんは捨てたりしたんだろう