*桜*


私は今、安藤 琉と言う男を追跡中



"安藤君って絶対蓮の事好きだって"



最近面白い事無かったからちょっと暇つぶしに


蓮にもそろそろ彼氏作ってほしいし…
だから私が見定める
蓮にふさわしくない奴だったら私が邪魔してやるんだから!



あ…お店に入って行った
私もこっそり後をつけて観察していた


しばらく話を聞いていると何となく安藤という男が分かってきた


…なる程男子にも人気者女子にもモテるみたい

それに優しいし気が利くしなかなかいい奴じゃない?



「そういえば琉って最近白雪の事見てるよな
何?白雪の事好きなの?」


話はいつしか恋バナへ
白雪とは蓮の事だ



琉「………は?」



「とぼけんなって!…で実際どうなんだよ」



琉「別に…そんなんじゃねーよ」



クールな奴ね…何言ってもぶれなさそう


………あれ?なんか…目、合ってる……?



安藤君が真っ直ぐ私を見ているような…

…いや、そんな事ないよね
私の姿は蓮以外には見えないはずだし…




琉「………」



すると口をパクパクと動かした





桜「―――っ!?」



私はすぐに店から出た


「琉?どうかしたのか?」



琉「いや…何でもない」



――…どうゆう事あの安藤って奴私に…


"消えろ"



確かに私に向かって言ってた
どうゆう事なの…!?


私が見えてるの…?
もし本当に見えてるなら…


安藤…琉……注意しなきゃ


蓮にも話さなきゃね