琉「…そっちも相変わらずみたいだな
2度と俺の前に現れるな
蓮、行くぞ」


状況も分からず琉は歩き出した
私は琉の後を追いかけた


母「琉、あんたまだ見えてるの?」


お母さんの言葉で琉は足を止めた

琉は何も言わなかった



母「…相変わらず気味の悪い子」



琉は何も言わずまた歩き出した


蓮「待って琉っ!」



何なの…この2人……



琉はあれから喋らなくなった


琉…今、何考えてるんだろ…
さっきの琉のお母さんの言葉…


琉とあの人の間に一体何があったの?



蓮「…琉…さっきの人…お母さんって…」



琉「お前には関係ない」



………何で…
今、凄く琉との距離に壁がある



蓮「琉…」



琉に触れようと手を伸ばした



だけど――――…



―パシッ



琉「うるせぇな。ほっとけよ」



ドクン…



冷たい目…この人は本当に琉?



琉はそのまま歩きだし私はその場から動けなかった