カランカラン…


「ありがとうございましたー」



蓮「美味しかったねー♪」



桜「良かったね蓮」



学校の帰り、私達は小さなカフェに寄った



琉「お前よくあんな甘いの食べれるな」



琉はため息をつきながら呆れ顔



桜「琉はブラックコーヒー…イメージ通りね」



蓮「琉は甘い物苦手?」



琉「嫌いだ」



たわいもない話をしながら街を歩く私達



話に夢中だった私は前を見ていなくて…



――――ドンッ


蓮「あっ…ごめんなさい」



うわ…綺麗な人……



琉「お前の鈍くささは治らねーな」




う…また呆れられた…


桜「そこが蓮の良いところじゃない」



…桜……それはフォロー何だろうか…



「……もしかして…琉?」


え…?
女の人はじっと琉を見ていた



桜「…誰?琉の知り合いなのかな」



琉「母さん……」




え!?この人…琉のお母さん?



母「やっぱり!すぐ分かったわ
あの男にそっくりだもん
へー…生きてたの」


琉のお母さんの言葉に私達は唖然とした
琉は黙ったままで何か不穏な空気が流れる


「真衣お待たせ…あれ知り合い?」


母「ちょっとね…」



琉のお母さんに話しかける男の人…



私は状況が掴めずにいた