――ドッボーン!―…



琉「ちくしょうっ」


琉も蓮を追いかけ海に飛び込んだ



……苦しい…だんだん意識が遠のいてく…

意識が薄れる中、琉の姿が映った
そこで私の意識は途切れた




*琉*

海流がうごめく中蓮の腕を掴んだ

よし…早く上に行かねえと……


ズシ……


――体が重い…こんなに集まってきてやがる…

この海で自殺した霊が蓮の体にまとわりついてる
何が何でも蓮を連れてく気か…



…………離れろっ!!



俺が念を込めると霊は一瞬蓮から離れた
その隙に海面まで泳いだ




ザバッ――


琉「おい蓮、しっかりしろ!」


目を覚ますと私は岩場の上に居た



蓮「…りゅ…ぅ」



琉「大丈夫みたいだな」



『…レン……サミシイ……
イカナイデ………レン…』



蓮「…桜が呼んでる…私…行かなきゃ…
1人で…寂しいって…」



琉「違う。あれは桜じゃない
思い出せ本当の桜を」



……本当の桜…?



桜「――――蓮っ!!!」